「二世帯住宅」が地獄の始まり

私は千葉県のいたって普通のサラリーマン家庭に育ち、都内の私立大に
入学した。そこで出会ったのが今の主人。主人は二子玉川生まれで、
幼稚園から慶応に通い、超お坊ちゃまとして育てられてきた。
今は、亡き父親から継いだ不動産会社の取締役社長である。

そんな生活レベルが違う二人が結婚したのだから、うまくいくはずがない。
義母は元々この結婚に反対だったみたいで、以前、家政婦に言っていた
ことを聞いちゃったんだ。
「あんな家庭に生まれた娘が嫁に来るなんて、うちも落ちたものだわ」
ってね。でも気にしない。もうそういうのは慣れたから・・・・・・。

結婚する前から、主人の実家を二世帯住宅に建て替えするという話は
出ていて、私も嫁に来たのだから、それは仕方がないと思っていた。
しかも主人は一人っ子。将来は義母の面倒を見なければならないのだ。

建て替え費用は義母持ちだからか、デザインや間取りの話には私を
加えてくれなくて、いつも蚊帳の外。主人と義母で仲良く相談していたわ。そしてやっと完成した二世帯住宅。でもね、二世帯って思っていたのは、私だけで、蓋を開けてみれば、実は完全な同居だったの!
しかも、リビングの隣に義母の部屋と主人の部屋があって(!!)、
私の部屋は3階だった。その理由は主人いわく、
「母さんに何かあったら大変だろ。
隣の部屋だったら、すぐに駆けつけられるし」
だって。
どんだけ母さん大事にすんのよ!
こんなにくつろげないリビングってある?私、完璧に騙されたわ。

そんな地獄の二世帯というか同居が始まった。
義母は、毎日主人の朝食を作る。
「やっぱり母さんの玉子焼きは最高だね。お前のとはレベルが違うよ」
それを聞いて微笑む義母。
アホか、この親子!知るか、母さんの味なんて!
でもね。夫婦、部屋は別だけど、不思議と子供ってできるもんなの。
その後、男の子が産まれ、その2年後に女の子が産まれたわ。